高麗人参の故郷・吉林省の通化市のご紹介

中国東北部に位置する吉林省。その南部に位置する通化市は、北朝鮮と国境を接する鴨緑江が流れ、日本の岩手県に匹敵するほどの広大な市域を誇ります。その市域の大部分は山々に覆われ、冬は雪景色に変わります。

冬の通化市は平均的な最低気温がマイナス20度、最高気温もマイナス9度と、大変厳しい寒さになります。逆に夏になると、最低気温が28度、最高気温も17度と、夏と冬の寒暖差が大きい地域です。
そんな通化市は中国におけるスキーのメッカで、中国初のプロスキー競技の開催地でもあるとのこと。まさに、日本の北国を思い起こされるようなところですね。

そんな冷涼な気候で昼夜の寒暖差が大きい通化市は、ブドウ栽培にも適した土地でもあり、現在ではアジア最大のブドウの生産地です。また中国最大のワイン製造基地としても知られ、その歴史は70年以上もの長きに渡ります。

通化市は中国において初めて「中国医薬都市」と命名された地域で、通化市内で確認されている生薬資源は252科、596属、1133種を誇ります。
朝鮮人参だけでみても、通化市における全世界生産量の約70%を占めていて、ニンジンの故郷だと認定されている街です。
またそのことから、漢方生薬の取引をする製薬関連企業が多数活動しており、通化市は年間漢方生薬取引量は5万トンもあります。
他にも、ワラビ、ゼンマイ、タンポポ、桔梗、マッシュルーム等190種野生植物、及びエゾアカガエル、蜂蜜、花粉、ミネラルウォータ等、長白山の特産品としてもとても有名です。